(2015/01/03のブログから引用)



んで昨日ごろごろしながら考えてたのは普通にとんがってるタイプの叶くんと、割とそんな叶くん見て「年下可愛いな」って思ってるカネキくんの関係。

叶くんは月山を尊敬しているし崇拝しているから最初カネキくんのことが気に喰わないの普通に。

でもカネキくんは別に叶くんのことそんな嫌いじゃなくて、ていうかカネキくんって割と年下に対して甘いところがあって、食いついて来る叶くん見てても(面白いなあ)とか思ってたらいいんじゃないかなって考えてました。
叶くんに笑いのツボを見出して、いけないんだけどついついからかっちゃうカネキくん(わるいお姉さんみたいな空気)

ビッグスモールンのゴンちゃんと若林みたいなもんなのかなぁ…叶くんと月山は。
じゃあカネキくんは元ラッパーの後輩だよ。
「若さん、俺イヤです!!!」
みたいな感じで、
「習様、僕イヤです!!!」
って居酒屋でブチ切れるのかなあ、叶くん。
ああでも、そういう、叶くんと月山をゴンちゃんと若林ってしたときの若林の立ち位置が、叶くんとカネキくんを見る時の月山のノリに一番理想的な近さがあるのかな…?
とか思いました。

まあビッグスモールンは置いといて。
叶くん、最初はカネキくんに「習様をボロ雑巾のように扱うとんでもねぇ奴がいる」っていう『情報としての関係性』からの嫌悪感しか抱いていなかったけれど、実際にカネキくんに出会い、カネキくんをカネキくんとして知って、月山を介してしか関係のなかった二人がちゃんと「叶くんとカネキくん」としての関係を築けるのだとしたら、また何かが変わって来るんじゃないかな、と思いました。それがプラス方面だろうがマイナス方面だろうが。
叶くん視点からカネキくんの人生を覗いてみたいんだと思う。
叶くんとカネキくんの関係についての小説を桜庭一樹に書いてほしすぎる。
ていうかむしろ月山含め月山(系)一族を叶くん以外にもあと5人出して、

『少年金木研と七人の可愛そうな喰種』

って話を書いてほしい。
大なり小なりカネキくんに振り回されることになる月山一族の個々の話が読みたい。

まあそれは置いておいて。
叶くんが少年の歳なのすごい萌えます。
叶くんの人生において、最も重要な存在が月山なのはちゃんと一貫してるのがいいなと思う。

そして叶くんが48歳くらいになったとき、フィクションなのかノンフィクションなのかは明かさない形で、

それは僕が、月山という家の使用人として働いていた頃の記憶である。
尊敬すべき主に従えながら日々の生活を送ることにばかり気を取られ、それでも何一つ不満もないルーチンをこなすばかりだった僕の日常。真っ白な一枚のハンカチのように、我が主……月山習に従える自らの心は曇りなく清廉だった。
そんな僕の白いハンカチに、一滴の黒い染みが落とされた。
金木研という存在との出会いを例えるのなら、そういう表現が一番しっくりくるのかもしれない。
今はもう記憶の片隅で眠る、金木研との僅かなあの日々を思い出すたびに、僕の心の内にはいつだって妙な痛みが走るのだ。何年も。何十年も昔の話だ。
僕は老い、かつて少年が映っていたはずの鏡には、重ねた年月の数だけ大人になった男の姿がぼんやりとこちらを見つめている。
それでも、思い出の中の金木研は、いつまでも、恐らく僕が死ぬまでずっと、僕が少年の時に出会ったままの姿で居座り続けるのだから卑怯だと思う。
僕は大人になってしまったのに。
金木研は、少年の僕をからかった時の悪戯な表情のまま、この世界から姿を消してしまったのだ。
これから僕が語るのは、そんな金木研と過ごした僅かな時間の記憶についての話である。


みたいな書き出しの話を書いてほしい。
少年の心に消えない黒い染みを落としてさようならするカネキくん美しい。

叶くんにとってのカネキくんは、後に思い出した時に「何だったんだろうな、あの人」みたいな感じで妙な憤慨を覚えたりするのにどうしても忘れられない一瞬の存在であってほしいです。
そして仮にカネキくんが消えた後に叶くんがカネキくんの人生とか歩んだ道とかを知ったとしても、同情するわけでもなく、自分の言動を悔いるわけでもなく、ただやり場のないもやもやを抱えて欲しい。
夢の中に現れるカネキくんの姿は数メートル先の雑踏の中で叶くんに向かって手を振りながら「じゃあね少年!」とどこかへ走って行ってしまって二度と見つけられなくなってしまうんだけど叶くんはその後ろ姿を追いかけることもなく「…卑怯なひとだ」って立ち尽くすから。
少年・叶くんの心の中にいつまでも消えない違和感を残したまま。
そんな叶くんとカネキくんの話よみたいです。
桜庭一樹にかいてほしい。
いくら払えばいいのだろう。


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